M&A
2006 年 1 月 19 日久しぶりにニュースをみたら、「いわゆるライブドアショック」というのを何回も聞きました。知らない間に素敵な名前が。ちょうどM&A関係の本を読んでたところなので2冊ご紹介。
1冊目は、「乗っ取り屋と用心棒―M&Aルールをめぐる攻防」三宅 伸吾(日本経済新聞社)。 ライブドアvsフジテレビから楽天vsTBSまで、最近の敵対的企業買収の事件の詳細がまとめられています。堀江、三木谷、村上、大物弁護士から立法担当 者まで、これらの事件にかかわる人物が実名で登場。これ1冊読んでおけば間違いないと言えるんじゃないかってくらいに、ほんとによくまとまってます。
買収の仕掛け人、保身に走った経営者、攻防を裏で支える用心棒の弁護士、判断を迫られた裁判官、そしてM&Aルールの政策立案にかかわった経済学者、法律家、官僚、政治家。
買収攻防劇には実に多くのプロフェッショナルがかかわっている。その関係者の動きや思惑を多面的に探り、その真相や本質を総合的に探ろうと試みたのが本書である。
2冊目は、「M&Aドキュメント 事業売却」藤田 浩(商事法務)。 こちらは小説でとても読みやすい。M&Aの流れがよくわかる。友好的なM&Aがメイン。筆者はM&Aの現場に携わる弁護士。買収される側・買収する側の企 業、それに関わる企業や法律家、いろいろな立場の人々の考えや感情が描写されていて参考になります。寝る前にちょっとずつ読んでも3日もあれば読み終わり ます。
今日は大寒だったそうで。
著者/訳者:三宅 伸吾
出版社:日本経済新聞社( 2005-12 )
定価:¥ 1,890
単行本 ( 290 ページ )
ISBN-10 : 4532312612
ISBN-13 : 9784532312619
著者/訳者:藤田 浩
出版社:商事法務( 2004-03 )
定価:¥ 2,730
単行本 ( 271 ページ )
ISBN-10 : 4785711388
ISBN-13 : 9784785711382
サンタ・マリア・ノヴェッラ
2006 年 1 月 8 日サンタ・マリア・ノヴェッラ・ティサネリーア京都。「ハンニバル」のあの店。京都とフィレンツェは姉妹都市。前菜・パスタ・デザートというかんじの手頃なランチあり。
KICHIRI KARASUM
2005 年 11 月 5 日KICHIRI KARASUMAでディナー。四条烏丸東入る北側。京都のど真ん中だけど、少し奥まったところにあって、街の喧噪からは距離が。店内も落ち着いた雰囲気。ゆっくり晩ご飯を食べるのにオススメ。
創作和食をワインで、というかんじ。お得なコースがあるので問い合わせてみてください。
住所:京都市下京区四条通烏丸東入ル
電話:075-254-0567
営業時間:ランチ11:30~15:00 ディナー17:30~24:00 (L.O 23:30)
予約が無難。
東京タワー
2005 年 9 月 29 日家族愛は泣ける。絶対泣いてしまう。これはずるいんじゃないか、と思ってしまうくらいに泣ける。
本作も家族愛がテーマ。まさにサブタイトルどおり「オカンとボクと、時々、オトン」である。内容をどうこう言うつもりはない。
実体験に基づいているからであろう、切実さを感じる。ただ、リリー・フランキーは実体験をはなれて、この「感動クオリティー」をキープすることはできるのだろうか。
そう、この作品を読んで思ったこと。「家族愛」→「感動の一作」という方程式で作品を量産する浅田次郎
はすごい。
以上。
著者/訳者:リリー・フランキー
出版社:扶桑社( 2005-06-28 )
定価:¥ 1,575
単行本 ( 450 ページ )
ISBN-10 : 4594049664
ISBN-13 : 9784594049669
変化
2005 年 6 月 13 日ニューヨークのとある通り。同じ場所で、毎日同じ時刻に、1日に1枚の写真を撮る男が出てくる話しがあったなあとふと思い出す。一見するとほとんど同じにみえる大量の退屈な写真。でも、よく見るとそこからストーリーが。そんな話しだったかな。
村上春樹
と柴田元幸
が共著の「翻訳夜話」
で取り上げられていた、ポール・オースター
の「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」。映画化されたのが「SMOKE」
。
映画化されていると知らなくて、何の気なしにビデオを借りたら、なぜかストーリーを知っていて、気づくまでのしばらくの間、かなり気持ちが悪かった。たまにありますよねこういうこと。
「翻訳夜話」
では、レイモンド・カーヴァー
とポール・オースター
の作品から題材を選んで、村上春樹
と柴田元幸
がそれぞれ翻訳するという試みがなされている。二人の翻訳が比較できる。元は同じ文章が翻訳する人間が違うとかわってくるということがよくわかる。楽しい試み。
著者/訳者:村上 春樹 柴田 元幸
出版社:文藝春秋( 2000-10 )
定価:¥ 777
新書 ( 260 ページ )
ISBN-10 : 4166601296
ISBN-13 : 9784166601295
takagi masakatsu
2005 年 3 月 27 日先日、高木正勝の映像を友人にすすめられた。そこで、world is so beautifulとCOIEDAをみた。
音楽と映像による表現。特にメッセージといったものはかんじないけれど、心地良い。音楽的には普段は聴かないジャンルだけど、しっくりきた。
『world is so beautiful』というタイトルに対して、『世界は美しいだけじゃない、『world is not only beautiful』ではないのか?何故、そこを表現しない?』という意見を頂いて、少し考えさせられました。僕にも現代社会の矛盾や問題に対する考えや 意見がない訳ではありません。ただ複雑すぎる世の中だからこそ、ストレートに、ただ素直に『world is so beautiful !』と世界を祝福したいのです。
(world is so beautifulより)
高木正勝のサイトにサンプルあり。気になる人はぜひ。個人的には、COIEDAのgirlsや、world is so beautifulのramaなんかがおすすめ。
DVDを買いに行ったスフェラ・ビルで新 良太 展「過渡現象 - transient -」なる展示をやっていた。風景の写真。モンゴルにいきたくなる。
販売元:カッティング・エッジ( 2003-09-25 )
定価:¥ 3,990 ( 中古価格 ¥ 4,800 より )
時間:79 分
1 枚組 ( DVD )
つばめ@一乗寺
2005 年 2 月 27 日これ、誰がデザインしたの?
2005 年 1 月 28 日いつ頃から始まったのか、デザインホテル、デザイン家電、デザイン雑貨など「デザイン」は強力な付加価値となった。とはいえ、あらゆるプロダクト、 グラフィックはデザイン=設計されているのであって、あえてデザインと線引きされてしまうのは、時代のあるいは言った人の気分でしかない。この本で紹介し ているデザインはそういうった「」付きのデザインではなく、むしろカッコ悪いとも言われかねない類のものだ。
(序文より)
このようにはじまるこの本。紹介されているのは、ナショナルの乾電池、三菱ユニ、ハイマッキー、カップヌードル、百貨店の包装紙、ほんだし、コンビニ、ドトールコーヒーにパスポートなど、身近なものばかり。
プロダクト・デザインには「革新的に生み出されてそのまま型」と「じわじわマイナー・チェンジ型」があるみたいですね。
「革新的に生み出されてそのまま型」の代表格がヤクルト。
僕らが目にするヤクルトは、日本で初めてポリスチレンを用いたインジェクションブロー(射出吹込成型)の容器を採用し、開発に1年を費やしたものだ そうです。ヤクルト容器の「あの」くぼみは当初、大量生産のため生産ラインでベルトによりガイドするためつくられたものなのですが、プラスチック容器がガ ラスに比べて肉薄になるので容量が減ったように見えてしまうのを、そのくぼみによって高さがでることにより解消し、さらに、子供が持ちやすく、飲んだとき に一気に流れこまないため、飲みごたえが生まれる…らしいです。一息でいうのは大分しんどかったです。いやいや、「あの」くぼみもあなどれません。
そして、1968年の発売以来デザインの変更なし、それは突き詰められたデザインの完成度ゆえ…らしいです。あまりの絶賛に、なんとなく営業色を感じますが、たしかにすごい。
「牛乳ビンのように誰がデザインした分からないアノニマスなデザインだけれど、誰が見ても牛乳ビンだと分かるような、いいデザインをつくろうと思っ ていたんです」と、松本氏(筆者注:核メンバーとしてデザインにかかわった松本哲夫氏。現・剣持デザイン研究所代表取締役所長)。名言なり。
これはかっこいいですね。
他の「革新的に生み出されてそのまま型」として、ハイマッキーや三菱ユニなど。
一方で「じわじわマイナー・チェンジ型」の代表格が、カールや明治ミルク・チョコレートといった明治のお菓子。ほかにも、チャーミー、ほんだし、キ リンラガービールなどもこちら。こういった定番商品は、商品イメージが変わらないように、それでいて古くさくならないように、というのがポイントのようで す。
デザインのリニューアルというのは、イラストやロゴを変えても、全体のイメージはそのままというのがベストなんです。
これもかっこいいですね。
身近にある製品が実は著名なデザイナーによるデザインだったり、実はマイナー・チェンジを繰り返していたり、といろいろ気づかせてくれる一冊。パッ ケージの変遷などが豊富な写真で紹介されていて楽しいですよ。あ、ちょっと褒めすぎたかな。あえて苦言を呈するなら、カバーをはずすと「誰」という漢字が びっしり詰まっていて目がチカチカするのが少々難点。
著者/訳者:渡部 千春 出版社:美術出版社( 2004-09 ) 定価:¥ 2,000 単行本 ( 119 ページ ) ISBN-10 : 4568502691 ISBN-13 : 9784568502695
仁義なき戦い 完結篇
2004 年 10 月 26 日仁義なき戦い、広島死闘篇、代理戦争、頂上作戦を受け、第一弾「仁義なき戦い」シリーズの完結篇。シリーズを通して漂う男たちの哀愁も本作で大爆発。
「わしゃのう、槇原(田中邦衛)の死にザマ見てそう思ったんじゃ。あれをやったぁは、わしらより二回りも歳がちがうんど。なんかしらん、嫌な気になってのう。もう殺る殺られるは飽いたわい。そう思わんよ?」
服役を終えて出所した広能(菅原文太)に、武田(小林旭)がともに引退することを提案。そもそも田中邦衛が殺されるという絵自体がストーリーとは関係なしにかなり切ない。これに対して、
「信じられのう。シャバのもんは青信号でも信じられんわしじゃ。まして人の心はのう・・・」
と、広能は名台詞で拒否。その後、抗争に散る若者の命を目にした広能は引退を決意。その背中はまさに哀愁のヴェスヴィオ火山。
このシリーズで人気があるのは最初の2作のようですが、枯れた感じがたまらない本作もオススメ。広島死闘篇で死んだ北大路欣也や、前作の頂上作戦で死んだ松方弘樹も何食わぬ顔で別役登場します。






